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ハンセン病のこと

ハンセン病(らい病)について初めて意識したのは数年前の職場での人権セミナーでした。
30分程度のドキュメンタリーで元患者さんにインタビューしたり問題点について説明がある内容でした。
沢山の職員が見ていたけれど、私だけが号泣していたという状況でした。あれは、何でみんな平気だったんだろう。。

その数年後にニュースでハンセン病の患者さん達の団体旅行で宿泊する予定だった所が、宿泊を拒否し、それが世間からバッシングを受けて、その施設が潰れちゃったということがありました。その時に患者さんがインタビューで「謝って欲しかっただけで、なにも閉めなくても良いのに、そんなの望んでないのに」という感じのことを言っていたのを思い出しました。世間って何でそうなんだろうなぁ、とこの患者さんは思ったんだろうと。感染性の無い病気でも見た目が悪いと言うだけで不当な扱いを受けてきた状況と、宿泊拒否したことでバッシングされまくった状況とはどこか似ている。。

それで今日は2015年に公開された「あん」というハンセン病の患者さんを描いた映画を見てきて、上に書いたような色々を思い出しました。

映画は、キリンさんが良くて、永瀬さんもばっちりで、浅田美代子も嫌な役だけどほとんどの一般人はこういう感じだろうなと思わされるところもあり、よく出来た映画でした。救いが無かったけど。

この映画を見たり、ハンセン病のことを色々調べているのは、来週の講義でらい菌や結核菌について説明するからというのもあるのです。というか、それがメイン。がっつり理系なので法律(ライ予防法というのが厄介な問題を招いていた)がどうとか世間がどうとかいう話はどうやってするのか分からないしそもそもしたくないけれど、ハンセン病はそういうのも話す必要があるのだろうなぁ。ということで、この映画の予告編を見てもらって、各人に考えてもらおうと計画中。



by hpylori | 2017-06-24 20:35 | 映画

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